- 仏壇
仏壇の意味と購入時期
先日、TVで最近の仏壇事情という特集を見ました。
大小問わず、様々な形の仏壇が紹介されていました。
時代の流れによって住宅事情の変化、考え方の変化、
色々あると思いますが
今日は仏壇の意味と購入時期について書こうと思います。
よく、「仏壇を購入すると死人が出る」と言われますが、これは迷信です。
いつ頃から、この迷信が出回ったのかはわかりませんが、
仏壇を必要とするのが、日常ではなく
葬儀を経てからに変わっていったからだと思います。
仏壇とは本来、各宗派の本山寺院の内陣を似せて小さくし、
それを自宅に迎えた物の事を言います。また心の拠り所でもあります。
昔は、家を新築した時に一緒に仏壇も購入しました。
ただし、今は家を継がれる方が親御さんと共に暮らすのではなく、
遠方に家を購入される方も多いので一概には言えません。
これらの事をふまえると購入時期としては、
葬儀や法要を行う時に購入するのも一つの時機ですが、
仏壇を家に迎える事によって
ご本尊さま・ご先祖様を拝む生活や心の拠り所ができますので、
安置しようと思い立った日が最良の日だと思います。
また前に書かせて頂いた、仏壇開きがお祝い事というのも
ご本尊さま・ご先祖様を拝む生活や心の拠り所ができたという悦びからだと思います。
様々な仏壇がありますが、いち仏壇屋として
皆様に大事にして頂きたいのは仏壇を形式的なものと捉えずに、
皆さんの心の拠り所と考えて頂き、暮らしに身近なものにして頂きたく思います。