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和蝋燭(わろうそく)と洋ローソクの違い

ローソクをお買い求めに来られる

お客様からよく、和蝋燭(わろうそく)と洋ローソクの違いを聞かれます。

この違いを知るだけで仏壇・仏具の劣化や傷みが変わってきます。

和蝋燭と洋ローソク、同じ蝋燭なのに作り方や原料で

火の大きさ、油煙の量などが違います。

和蝋燭の原料は櫨(はぜ)の木の実などの植物性油脂を使っています。

芯は、和紙とイ草を使います。

作り方は職人さんや地域によって「手掛け」と「型掛け」と

呼ばれる手法で作られています。

和蝋燭を専門に作ってみえる職人さんが愛知県、愛媛県、兵庫県、

京都府、滋賀県、岐阜県、福井県、石川県、福島県、山形県等にいます。

次に洋ローソクですが、原料は石油系のパラフィンです。

芯は木綿糸を使って、主に機械生産です。

火の具合でいえば、和蝋燭の方が大きくゆらめきがあります。

光度としては、どちらも同じだと思いますが、和蝋燭のほうが温かみを感じます。

ろうそく自体の色としては洋ローソクのほうが白いです。

油煙やすすの量は断然、和蝋燭のほうが少ないです。

また、同じ長さでしたら、和蝋燭のほうが長く時間が持ちます。

値段で言うと洋ローソクが財布に優しいですね。

仏壇に使うとしたら、油煙やすすが金箔や漆に付きにくい和蝋燭をお勧めします。

和蝋燭・洋ローソク以外にも朱蝋燭・蜜蝋・金箔蝋燭などもあります。

この三つの蝋燭や和蝋燭の作り方である「手掛け」と「型掛け」も

機会があれば紹介したいと思います。

水引と同じように、ろうそくの世界も奥が深いですね。

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