- 仏具
日本製と海外製の数珠の違い
本日の午前中にお客様から数珠の紐の繋ぎ直しのご依頼を頂きました。
どうやら、海外のお土産で購入されたらしく
翡翠(ひすい)の数珠で日本で購入するより安く、手に入れられたみたいです。
見せて頂くと、確かに質の良い翡翠でした。
しかし、房(ふさ)を見ると紐と一体になっており
紐だけの交換というわけにはいきませんでした。
房と紐も正絹で勿体ないと感じましたがこればかりはどうしようもありません。
国内で製造元がしっかりした数珠であれば、
房だけの取り換えや紐だけの繋ぎ直しが出来ます。
また、海外で購入した数珠でもう一つ多いのが
玉の穴の面取りをしていないことが多いです。
しかっりと面取りをしていないために紐が切れやすいです。
せっかく、海外で安く購入しても
房の取り換えや紐の繋ぎ直しで余分なお金が掛かってしまいます。
海外で数珠を購入されるときは
房の部分と玉の面取りをよく見て頂いてからお買い求めください。
普段、何気なく使っている物の中に日本の技術の素晴らしさを垣間見る事が出来ますね。