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漆(うるし)
今日は漆(うるし)について書いていきます。
漆はウルシ科の漆の木の幹に傷をつけ、染みだした樹液のことです。
色は乳白色ですが、空気にふれると焦げ茶色になります。
漆の木は日本や中国・台湾・ベトナム・ミャンマー・カンボジア・タイなどの
東南アジアに生育しています。
また各国で漆が作られていますが漆の木によって主成分が違います。
漆は主に寺院荘厳用具・仏壇・仏具では塗料で使われたり
金箔を押す(貼る)ときの接着剤として使われます。
国産の漆と海外産の漆では塗ったときの感触や匂いが違います。
鏧子台(けいすだい)でも書かせて頂きましたが
漆が肌につくとかぶれ、弱い人は漆の木の近くを通っただけでもかぶれます。
漆の木が燃え、その煙を吸うと体内がかぶれ呼吸困難となり、非常に危険です。
マンゴーもウルシ科でマンゴーを食べてアレルギーを起こすこともありますので、
アレルギーをお持ちの方やマンゴーの食べ過ぎにもお気を付け下さい。
次回は漆塗りの技法などを紹介していきたいと思います。