tel 0568-22-0349 受付時間 9:00〜19:00

地元の仏壇屋 職人堂

  • お盆

精霊棚 ~盆飾り~

最近、ようやくセミの鳴き声が聞こえてきました。

今回はキュウリの馬・茄子の牛、盆提灯に続き

精霊棚の盆飾りについて書かせていただきます。

ただ、精霊棚の盆飾りは宗派・地域・各ご家庭によって

様々ですので一例としてご紹介させていただきます。

まず、棚ですがこれはご家庭にあるミニテーブルでもいいですし

仏壇の膳引きを使われたり、お盆用の経机もあります。

この棚にマコモを敷いていただき、その上に経木(お膳)を3枚置き

経木の上に各3枚ずつ白皿を置きます。

3膳、用意するのは精霊様・ご本尊様・ご先祖様・故人(新仏)等、

色々いわれがあります。

また、ご家庭によってはご先祖様すべてのお膳を用意される場合もあります。

お膳の代わりに蓮の葉を用意したり、供養膳とよばれる漆器を使う場合もあります。

経木に白皿を使われる場合は箸代わりに麻ガラを2本、お膳の前に置きます。

白皿・蓮の葉・供養膳には水にミソハギ(ミソハギ科の多年草)を入れたり、

水の子(茄子をサイの目に切ったもの・

また、お米やキュウリをサイの目に切ったものを混ぜる地方もあります。)や

だつ汁(つる芋の汁物)・そうめん・せんごくとささぎ等の豆と茄子の味噌和え・

迎え団子などを供えたりします。

上記以外で私見ですが、皆様がお盆期間中に食べられる物を

お供えして頂いてもいいかと思います。

お膳以外にも食べ物は野菜・果物・お菓子などをお供えします。

お位牌やキュウリの馬・茄子の牛や生花(トゲのない物)も精霊棚にお供えします。

依代といって、精霊様を迎えるために

精霊棚の四隅や両側に笹竹を立て、笹竹の上部にしめ縄やマコモの網をはり

そこにミソハギ・ガマの穂・粟の穂・栗の穂・鬼灯(ほおずき)などの盆花を飾ります。

鬼灯は形が似ていることから提灯の代わりともいわれています。

冒頭でもご説明させていただいた通り、宗派・地域・各ご家庭によって

飾りかた・お供えなど本当に色々です。

皆さんのできる範囲内で

お子さんや一緒に過ごしている家族と共にお飾りやお供えをしていただき、

お盆の文化や風習を忘れることなく、ご先祖様や故人をお迎えして

供にお盆をお過ごしください。

ページトップヘ戻る